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一般社団法人日本ADHD学会 設立に関するご挨拶




  日本ADHD学会は、ADHDが正しく認識され、適正な診断治療がなされ、またこの分野の研究が推進されていくことを願って創設され、創立から15周年を迎え、会員数も1000人に近づく状況となりました。これを機に、当学会の益々の発展と安定した運営を図るため、ここに一般社団法人日本ADHD学会を設立し、新たな門出をしていきたいと存じます。本学会は牛島定信先生が創設され、市川宏伸先生、斉藤万比古先生、宮島祐先生、各理事長のご活躍と、常務理事、理事、会員の皆様のご協力により発展を遂げて参りました。本学会の歴史の中では、まだ一般にはADHD自体が十分認識されていない時代から始まり、その後思春期以降も継続する可能性のある病態として認識されるようになりました。多動、衝動、不注意の症状は様々な精神疾患にも認められ、併存の観点からも現在の臨床の疾患像の理解において新たな視点をもたらしてきたと思われます。しかしながら、まだまだ、未知の分野が多く、臨床における治療も十分行きわたっているわけではございません。本学会はこの法人化を機に、永続的に多くのADHDの方々が良い未来を築いていけるように、益々、努めて参りたいと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。


2024年4月1日
一般社団法人日本ADHD学会
理事長 小野 和哉