演題募集期間
20181123日(金)

2019125日(金)
締め切りました。

ご挨拶

この度、2019年3月2日(土)、3日(日)の2日間、神奈川県川崎市の武蔵小杉にございます、新築のタワーマンション2階にある川崎市コンベンションホールを会場に、日本ADHD学会第10回総会を開催させて頂くことになりました。我が聖マリアンナ医科大学は急速に変貌を遂げている川崎市にあります。その市内でタワーマンションの林立する新しい街、武蔵小杉にて、時代の新しい風を感じる風景のなかで、学会を開催させて頂きたいと存じます。

今回の総会テーマは「ADHDのより精緻な臨床を求めて -その特異性と多様性- 」とさせて頂きました。ADHD学会は今期で10周年を迎えました。この間、ADHD研究は長足の進歩を遂げ、また一般の人々の中においても理解が深まっています。特に長期予後、成人期ADHDなど、ADHDの観察知見には広がりがあり、ADHDが神経発達障害の1つであるとともに、思春期以降の種々の精神障害と関係づけられて考えられることも多くなりました。つまり、その特異性と多様性が明らかになってきつつあると思われます。そこで本学会の節目の年において、ADHD診断・治療の広がりのなかで、改めて精緻な臨床を求める必要も出てきているのではないかと存じます。こうしたニーズに応え、本学会では改めて、診断と治療において10年目の新機軸を求めて、この分野の第一線の著名な研究者により以下のような内容としました。まず柱のシンポジウムとして「ADHD診断の新機軸を求めて」「ADHD治療の新機軸を求めて」の2つを企画いたしました。さらに、拡大する臨床ニーズに応えて「各科で診るADHD -ADHDが隠れている臨床像と間違い易い臨床像-」を企画しました。また、最新のADHDに関する情報を提供頂くため、英国のKing's College のProf.Philip Asherson先生を斎藤卓弥先生の御託力により招聘し「Phenomenology of adult ADHD」のご講演を頂きます。教育講演には本学会理事長の斎藤万比古先生より「児童思春期症例への言葉 我々はどう語るべきか」を、また金生 由紀子先生より「チック症とADHD併存の病態と治療」、さらにはミニレクチャーとして、安藤久美子先生から「児童思春期症例と司法精神医学」、小枝達也先生から「実践 学習障害への対応」、その他に2つのランチョンなど、現在のADHDに関する最新の知識を僅か2日間で学べる好機となるように、コンパクトで総合的な内容であり、現在のADHDに関して、我国における最新で最高水準の内容の学術集会となるように想いを込めて企画しました。ADHDに関連する全て職種の方々に、ご参加いただき、勉強していただけるように、また、活発な議論によりADHDの理解を深めていただけるようにお願いいたします。何卒、多くの皆様のご参加と、ご支援をお願いいたします。


2019年2月吉日

日本ADHD学会 第10回総会会長
聖マリアンナ医科大学 神経精神科
小野 和哉
学会事務局
日本ADHD学会
03-5367-2382  03-5367-2187
secretariat@js-adhd.org